ジェルネイルの“オフ”は技術です。無料にすると迷子になる理由
HELLO〜おのさんです🌼
ネイリスト歴13年。現在は自宅サロンを運営しながら、
「独学からちゃんと開業まで行きたい人」に向けて、基礎から商売の考え方まで発信しています。
今回のテーマは 「オフって無料じゃダメなの?」 という、
モデル施術の段階でほぼ全員が一度は悩む問題。
- モデルだから無料でいい気がする
- オフにお金をもらっていいのかわからない
- ただ取るだけなのに…って思われそうで怖い
- メニュー設計が難しい
このあたりで止まってしまう人、めちゃくちゃ多いです。
でも結論から言うと、
オフを無料にすると、あとで確実に困ります。
その理由を、今日ぜんぶお話しするね。
■ なぜ“モデル募集=オフ無料”にしてしまうのか?
これはあなたが悪いわけではなくて、
ほとんどの人はこう感じています👇
① 料金に自信がない
「まだモデルだし…」「技術代を頂くのが怖い…」
② お客様に“高いと思われそう”が怖い
「オフにお金かかるの?と思われたらどうしよう」
③ 仕上がり(アート)にしか価値がないと思っている
「デザインこそ価値で、オフは“前準備”くらいの認識」
でもね。
この3つは、ぜんぶ 誤解 なんです。
■ オフは「ただ取るだけの作業」ではない
オフにかかっているものはこれ👇
- アルミ・コットンなどの材料費
- アセトン
- ウッドステック・ファイルなどの消耗品
- 巻く・外す・整えるためのあなたの時間
- 爪を傷つけずに“落とす”という 技術
- 次のネイルの“もち”を左右する重要工程
オフって、削って巻いて取るだけじゃなくて
爪の状態を整えながら、次につながる土台を作る工程。
だから技術なんです。
■ 無料にするとどうなるか(リアルな話)
ここが本質。
① 自分の扱いが雑になる
無料だと「まぁいっか」になりやすい。
丁寧さは “自分が値付けした金額” と連動します。
② お客様にも軽く扱われる
無料の価値=無料の対応、になりがち。
あなた自身の価値が伝わらなくなる。
③ 開業時に値上げできなくなる
大事なのはこれ。
「モデルのときは無料だったのに…」と言われるのは地獄。
スタートの設定がそのまま“基準”になってしまう。
■ 推奨:モデルでもオフ代は最低500円〜は取るべき
理由は3つ。
① 材料費すら赤字にしないため
最低限の費用は回収しよう。
② あなた自身が“丁寧に扱える”
有料にすると、作業が自然と丁寧になる。
これは技術者なら絶対に体感するはず。
③ 開業後のメニューが決めやすくなる
0円→1,000円は心理的にもハードルが高い。
500円→1,000円ならスムーズ。
これ、本当に大事。
■ オフ=技術だと理解すると、価値づけが変わる
オフの品質は👇
- 自爪が薄くなるか
- アセトンで皮膚が乾燥するか
- ネイルベッドが傷むか
- 取ったあとの“もち”が変わる
- 施術時間が変わる
= ぜんぶ“ネイリストの腕”です。
オフの精度が低いと、どれだけ仕上げが綺麗でも
持ちが悪くて「綺麗だけど取れちゃった…」になります。
だからこそ オフ無料=自分の技術価値ゼロ になってしまう。
■ まとめ|モデル・開業準備ほど「オフの価値づけ」が未来を決める
- オフは技術料
- 無料にすると未来の価格設定が崩壊
- 丁寧さは“値段”で変わる
- モデルでも最低500円は価値づけとして必須
- 開業後もスムーズに値段を上げられる
最初の一歩でつまずかないためにも、
オフを無料にしない=自分の技術を守ること。


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